風と虹の診療所は最期の時を豊かに過ごすための医療とケアを提供する有床診療所を目指しています。

風は「千の風:A THOUSAND WINDS」、虹は「虹の橋:(AT THE )RAINBOW BRIDGE」からとっています。どちらもネットで広がった詠み人知らずの詩です。

風と虹の診療所を作ることができたら、下記を提供したいと思っています。
1)ほどよい医療と行き届いたケア
2)グリーフケア
3)生きるための死の準備教育

厚生労働省はホスピス病棟(緩和ケア病棟)は、主として苦痛の緩和を必要とする悪性腫瘍及び後天性免疫不全症候群 の患者を入院させ、緩和ケアを行うとともに、外来や在宅への円滑な移行も支援する病棟としてきました。2016年の診療報酬改定で非がんの方も緩和ケア病棟に入棟出来るようにはなりましたが、実際に受け入れるためには現実的ではない縛りがあります。

風と虹の診療所が実現したら、癌や後天性免疫不全症候群の患者様は言うまでもなく、老衰や慢性疾患の患者様も入院していただけるようにするつもりです。(後天性免疫不全症候群も慢性疾患となりつつありますが・・・)

緩和医療(palliative medicine)・緩和ケア(palliative care)は癌の終末期にのみ有効なものではありません。症状緩和はあらゆる疾患のあらゆる段階で必要です。そして、ホスピスでのメニューは、あらゆる生命を脅かす疾患や老衰による問題に直面している患者様が、その人らしい人生を最期まで全うするために活用できるはずです。それがほどよい医療であり、行き届いたケアだと考えています。

ほどよい医療と行き届いたケアを提供することで、最後まで尊厳を保った時間を謳歌していただける手助けになると確信しています。そして、そこがご家族や近しい方々が患者様と一緒に大切な時間を過ごしていただくことのできる場であってほしいと願っています。

具体的には、一般外来・訪問診療・相談外来・終末期の入院設備を主軸に、レスパイト入院もお受けしたいと思っています。

同時にグリーフケア、生きるための死の準備教育もお届けします。(詳細は活動内容のページをご参照ください。)

まだまだ、これからの事業です。今後も精進を重ねてゆきますので、ご指導、ご鞭撻いただければ幸いに存じます。